アイホージュの庭

リラクゼーションサロンアイホージュのブログです

ありのまま認める×EFTセッション事例 ~離婚を回避したい その5~

今日は「誰かに自分を認めてもらいたい」と多くの人が欲するけれど
実は、塩梅が非常に難しいという話です。

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さて。
Rさんが、「自分で自分をありのまま認め満たす」取り組みを始めて、
すぐの辺りの頃。

このようなメールをいただいた事がありました。

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久しぶりの友人たちとの集まりに出かけた際、
ちょっと旦那と色々あったという話をした時に
(あまり話したくなかったので、深く話はしなかったけれど)

私の友達は、私を思ってくれるのはわかるけど
大抵は、配偶者の事を悪く言うんです。

それに対して、悲しい、旦那は悪くない、でも旦那はダメなのかな、
旦那から離れた方がいいのかなとか、複雑でした。

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そもそも、Rさん、何をしたかったのでしょう。

自分がどうしたいのかを意識する・しないにかかわらず、Rさんは
●何らかの理由によって
●何かが欲しいとRさんが思ったから
●欲しい物を得るために
●友達に話をしている
のです。

あまり話したくないと思ったのに
夫婦間で起きていることを
わざわざ第三者である友達に話して迄
Rさんが、得たいと思っていたもの
あるいは、得られると思ったものは、何だったのでしょう。

それは「友人たちに、私の事を認めてほしい」という事です。

誰かに自分を認めてもらう事には、2種類あります。

1・学業、仕事等、取り組みに対する他者からの評価
2・自分の思考・言動等を他者に肯定してもらうこと

ここでいう「私を認めてほしい」は、2を指しています。

2の状態は、本来、子供がやる事です。
大人がやる事ではありません。

小さな子供は、周囲の大人たちとの言葉を使ったコミュニケーションを通じて
2の「誰かに自分を認めてもらう」状態から、
少しずつ自分で自分の思考・言動等をありのまま認める事を
身に着ける必要があります。

その過程で、
自分で自分をありのまま認める事を通じて
自分はどうしたいのか
自分が望むところへ行く為に
何をする必要があるのか
といった主体的に思考・行動する力を、少しずつ積み重ねながら大人になります。

大人になればなる程、積み重ねた力が大きくなります。
発揮する力も当然、大きくなります。

ところが、肝心の大人が、2・「誰かに自分を認めてもらう」必要があって
「大人のありのまま」を身につけていない場合。

子を自分を思い通りに動かす事を通じて、子に自分を認めてもらう動きが出ます。

子は子で、大人に認められる為に、自分の意見を抑えます。

子は、自分の意見を言ったり、持ったりしてはだめだけれど、
自分の意見を抑えて、大人の言う事を聞いたら褒められた、
ご褒美がもらえたといった経験によって

「ありのままの自分の意見は抑えて我満して、大人に従いさえすれば、
自分を認めてもらえる上に、欲しいものをもらえる。」
という思考・行動する力(問題の解決方法)を身に着けます。

この方法を、色々な場面で応用しながら大人になった場合。

知識を身に着け、体も大人になった状態なのに、問題や悩みに対応する際には
「自分の意見を抑えて、あなたの意見に表面上、従ったのだから、
あなたは私が何も言わなくても私が我慢している事を察して、
私の我満を認めてくれると共に、欲しいものを与えてくれるのが当然だ!」
振る舞う事になります。

Rさんの場合。
セッション前、自分で自分をありのまま認め満たす事が
身についていなかったので、
誰かに自分を認めてもらう必要がありました。

Rさんが多くを語らずとも、
友人たちが、Rさんの思いを何となく察して、
・Rは悪くない
・可哀想に
・大変だね
・よく頑張っているね
といった具合に、ひたすら同意してくれたり、聞いてくれたり、
Rさんが漠然と思い描いた反応を、友人たちからもらう事で、
Rさんは、友人たちに認めてもらえたと判断します。

誰か一人に認めてもらうよりも
多数の友人たちにRさんの思いを認めてもらう方が、
手っ取り早く、自分を満たす事が出来ます。

Rさんは、周りの友達によって「一気に自分を満たせた」時に、
次の段階に進みます。

次の段階で、Rさんから出てきたのは
「私を思ってくれるのはわかるけど、大抵は、配偶者の事を悪く言うんです。
それに対して、悲しい、旦那は悪くない、でも旦那はダメなのかな、
旦那から離れた方がいいのかなとか、複雑でした。」
です。

なぜ、友人たちは、Rさんの配偶者を悪く言ったのでしょうか?

Rさんが、あまり話したくないと思ったのだから、夫婦間で起きていることを
友人たちに話さなければ、そもそも、悪く言われる事はありません。

Rさんが、ご自身が何を欲しいのかわからないまま、友人たちに話をし、
配偶者の悪く言われるような展開に仕向けたのが誤算です。

Rさんは、友人たちに、自分の言い分を認めてもらって、味方をしてくれる
止まりであって欲しかったのだと思います。

ただただ、Rさんの話す事に、
うんうん、そうだね、あなたは悪くない
と言った事を、友人たちに言ってもらうに留めてほしかった。

友人たちは、Rさんが、何を求めているのか何となく察したとしても、
具体的にはわかりません。

Rさんは「認めないオトナ」の状態にあったにせよ、大人の対応をする事は
出来ます。

それは、ご自身が欲しいものをわかっていた上で、欲しいものを提示する事です。

「とにかく、私の事を認めてほしい」という事を、自らわかっていたのであれば、

友人たちに
「今から、配偶者とうまくいっていない話をしたい。
私の話す内容を聞いて、あれこれ言いたくなると思うんだけれど、言わずに
私の話、ひたすらうんうん聞いて欲しい。
そうしたら、私、落ち着くから。お願いしてもいい?」
と言って、お願いすれば良いのです。

そうすれば、Rさんは聞いてもらってすっきりします。

友人たちにも、
「聞いてくれてありがとう。みんなのおかげですっきりした、助かったー」
と言えますし、友人たちもRさんの役に立てて、良かったと思うでしょう。

ただし、これは、Rさんが欲しいものを提示した際、
友人たちがRさんの話を聞く事に、同意してくれる事が条件です。

友人たちが同意していないのに、
「友達だから、私が困っているのだから、話を聞いてくれるのが当然だ。
私がこんなに困っているのに、聞いてくれないなんて、ひどい。」
と、ぶつけてはいけません。

同意してもらえないのは、Rさんを否定している訳ではありません。

友人が、その話を聞きたくないのだとしたら、聞きたくないと思っている事を
尊重します。

お互いの交友関係を壊さない為に、話を聞いてくれる、別の人を探した方が良いです。

いくら同意してくれるといっても、常に一人にお願いし続ける場合、
相手の負担になるので、話を聞いてもらう人は、複数いる方が良いです。

忘れないでほしいのは、聞き手は、友人であり、他人であり、
「Rさんの思い通りに動かして良い人」ではありません。

自分を認めてもらう為に、話を聞いてもらう事は、友人の人生の貴重な時間や
労力を使う行為でもあります。

仮に、Rさんが、友人たちにひたすら自分を認めてもらえて、自分を満たせたと
思っても、安心してばかりはいられません。

人間というのはなかなか勝手です。

友人たちに、いっぱい認めてもらえたと感じているのに、
ひたすら同意ばかりされ続けると、今度は、
「ちょっと、うんうんうんうんばかり言っているけれど、
私の話、ちゃんと聞いてる?真剣に聞いていないでしょ?」
と言った具合に、友人たちに不満を抱きかねません。

加えて、「認めないオトナ」の状態では、
友人たちが、Rさんとは別意見を言おうものなら、
(友人たちに、自分をわかってもらえない、自分を否定された)に繋がっていきます。

前にも触れましたが、私は、セッション中、クライアントさんが友人たちといった
第三者に相談しないようにしてほしいと伝えています。

一番は、自分で自分を満たす力をつけていく必要があるからです。

また、誰かの意見に従えばうまくいくという思い込みから、
仮に友人たちが口々に「わかれた方が良いよ」と言った場合、鵜呑みにする動きも
出かねないので、注意が必要なのです。

もし、どうしても友人に話したいなら、自分が欲しいものをわかって話す事。
自分の意見をしっかり持つ事。

それから、これから書く事に十分留意する事。

落とし穴があるのです。

友人たちが、Rさんの思い通りに話を聞いてくれていた場合、Rさんは
「何だか安心した、これで何とかなりそうな気がする、頑張れそうな気がする」
という高揚感を得ます。

「認めないオトナ」の状態では、
「私は、認めてもらえたのだから、欲しい何かが得られるはずだ」
という無意識の思いが、生じます。

Rさんの事例でいうならば、
「(友人たちが、私を認めてくれたのだから)私、何か頑張れそう
(この先、何とか離婚は回避できそう)」
と言った、高揚感が湧きます。

ただ、あくまで高揚感止まりです。

現状において、Rさんは、
●友人たちに話を聞いてもらった
●高揚感を得た
までです。

離婚回避について、具体的な対応は何もしていません。

この高揚感が、次なるトラブルの引き金にならないとも限りません。

Rさんの状態は、
「配偶者が思い通りに動く事で、愛されている、大事にされている、
わかってもらえる、受け入れてもらえている」
といった状態になっています。

ここで、友人たちとの集まりに出た事により、
「友達が(私の思い通りに話を聞いてくれた事で)私のつらさをわかってくれた。
だから、配偶者も、本当に私の事を好きなら、
私の思いをわかって変わってくれるはずだ。」
という思いに至る可能性が高いのです。

そうなると、前回も述べたように、Rさんは、
自覚なきまま、配偶者を自分の思い通りに動かそうと仕向けます。

配偶者は「どんなに頑張っても、俺否定されっぱなし」となり、
離婚の可能性が、上がるのです。

と言う事で。

「誰かに認めてもらいたい」状態では、ひたすら傾聴&ひたすら同意を望みます。

ですが、実際にそれで満足するのは一時であり、少しばかりの安堵や高揚感を
得るまでであり、現実は何も変わりません。
それをわかっている必要があります。

安堵や高揚感を得た段階で、これらを利用し、必要な次のステップに進めたら
いいのですが、いかんせん「大人のありのまま」の自分がどうしたいのかに
沿って考える力・行動する力が、身についていません。

自分で自分をありのまま認め満たしていたら、自分の思考・言動次第で
現状を立て直せる事は結構あります。

ですが、「誰かに認めてもらう」場合、
自分の人生は、常に誰かの動き次第になってしまうのです。

これに気が付けなければ
「認めてもらえたら、ご褒美がもらえる、現実が変わる」
という思い込みのもと、誰かや何かが自分の思い通りに変わる事を期待しながら、
それが一向に起こらない事、現状が悪化する事に、
なぜこんなに頑張っているのにうまくいかないのかと失望してしまうのです。

「誰かに自分を認めてもらう」という事については、
「認めてもらえる」部分だけに意識が向きがちですが
全体で眺めると、他人と自分との塩梅が非常に難しく、
トラブルを招きやすいのです。